サービスとしての継続的デリバリーの利点と革新


(この記事は、CloudBeesBlog The Benefits and Innovation of Continuous Delivery as a Service2017年5月2日 Brian Dawsonの翻訳記事です。)

ソフトウェアを迅速かつ確実に提供する能力が、組織に不可欠なものになるにつれて、継続的デリバリー(CD)の採用が広がってきました。このプラクティスは以前の少数の先進的なグループで行われていたところから、現在では多数のチームに広がっています。さらに、ITツールとプロセスの対象を、IT部門だけではなく、組織全体のさまざまな部門にまで広げています。これは、今日の顧客が企業に対して、継続的な革新を期待していることと結びついており、組織が継続的なデリバリーを採用する必要性を生み出しました。

技術が消費者に応え続けなければならない理由

今日の顧客は技術に詳しく、技術革新の恩恵をすぐに受けることに慣れており、いわゆる「アプリケーション経済」の原動力になっています。アプリケーション経済においては、主にソフトウェアを通じて企業と関わる顧客が増えています。顧客は、信頼性、安定性、セキュリティを犠牲にすることなく、最新のすべての機能にアクセスでき、デスクトップでもモバイルデバイスでも快適なユーザーエクスペリエンスが得られることをソフトウェアに要求します。ソフトウェア開発チームがこれらの目標を達成できた企業は、顧客を獲得し、維持し、市場シェアを拡大​​し、時には業界全体を激変させることが実証されています。アプリケーション経済によって成功した企業の最近の例には、Chase Bankのアプリケーション、Waze、Uber、Ticketmasterなどがあります。これらの企業は、アジャイル、継続的インテグレーション(CI)およびDevOpsなどの手法を使用し、ITやソフトウェアの革新を通じてマーケットリーダーシップを獲得し、維持してきました。それらの手法はみな、CD、つまりソフトウェアを自動的かつ継続的に構築、テスト、およびデプロイし、ソフトウェアがいつでもリリース可能であることを保証します。

継続的デリバリーのメリット

CDを使用することで、IT組織は、市場投入までの時間を短縮し、ソフトウェアの品質を向上させ、開発コストを削減し、競争上の優位性を獲得または維持することができます。さらに、最近のIT組織ではCDの採用が急速に進んでおり、 PerforceとEvens Researchが公開した最近の報告書によれば、回答者の65%がCDを採用したと答えています。

CDの中核は、ビルド、テスト、デプロイメントなどのソフトウェアデリバリー活動の積極的な自動化です。これには、CDソリューションのコアとして柔軟な自動化エンジンが必要です。CD自動化エンジンは、ソフトウェア開発とデリバリーツールを統合して、コード変更の開始から本番のデプロイ準備完了状態までのデリバリーパイプラインを構築します。市場には他にも多くのツールがありますが、JenkinsはCDオートメーションエンジンとしての継続的デリバリーのリーダーです。2016年、Jenkinsの採用は128,000件に増え、800万件のジョブを実行しており、Jenkinsは開発プロセスになくてはならないものになっています。この採用数の増加はまた、組織が、CDを最大限に活用しながら規模を拡大できなければならないという課題への取り組みが必要となっていることを意味します。

継続的デリバリープラットフォームを最大限に活用する

企業が社内で既に普及しているオープンソースのソースソフトウェアを最大限に活用し、CDおよびDevOpsへの移行を促進できるよう、CloudBeesはCloudBees Jenkins Enterpriseの提供を開始しました。CloudBees Jenkins Enterpriseを採用することで、開発者はツールやインフラを気にせずに、サービスとしてCDを利用できるようになります。

今や組織は、CDの導入を進めることのメリットを認識していますが、自動化のためのツールやインフラストラクチャの管理には大きなコストがかかります。CDをサービスとして提供することで、開発者はソフトウェアの提供とセキュリティと可視性の向上に集中できます。さらに、サービスとしてのCDは、既に使用されているパブリッククラウドと連携して動作します。

既に完成されたCDをサービスプラットフォームとして採用することで、自社開発の自社ソリューションでは困難な、または不可能な多くのメリットが企業にもたらされます。しかもコスト効率が高く、チームにとって立ち上げと運用が容易になります。CDは、ソフトウェアの追い続けることを心配することなく、チームの拡張と革新を可能にします。Jenkinsの力を活用して、CloudBees Jenkins Enterpriseは継続的デリバリーとDevOpsの採用を加速し、組織がより良いソフトウェアをより速く提供できるようにします。