Jenkins Day Japan 2019


Jenkins Day Japan 2019 | テクマトリックス株式会社

2019年10月11日(金)開催「Jenkins Day Japan 2019」

今年で3回目となる国内最大級のJenkinsイベント「Jenkins Day Japan 2019」を2019年10月11日12:40-18:00(金)ベルサール御成門タワーで開催しました。
Jenkinsの開発者である川口耕介氏に登壇をしていただき、JenkinsとCI/CDをリードするエンジニアから、最先端の取り組みや成功事例について講演していただきました。おかげさまで、盛況のうちに終えることができました。ありがとうございました。
Jenkins Day Japan 2019の開催レポートを掲載しています。講演動画も掲載していますので、ご興味のある方は、ぜひご確認ください。

<<特別講演>>

Session 1

Avi Levi 氏

Taboola 社 Product Lead, Release Engineering & DevOps

【経歴】
Avi氏は、過去6年間Taboola社で“リリースエンジニアリング&DevOps”の責任者を務めています。“リリースエンジニアリング&DevOps”はR&D部門に属し、社内のソフトウェアリリースを促進するインフラストラクチャ、プロセス、ツールを担当する開発グループです。それ以前も、Avi氏の情熱の対象は“品質”でした。Taboola社の10人目の従業員として、Avi氏は最初のQA チームを作り上げました。このQAチームは後に、ソフトウェアリリースの速度と品質を保ちつつ、R&Dをさらに拡大するために、テストインフラストラクチャチームへと変貌を遂げました。今日では製品リードを務めるAvi氏は、リリースエンジニアリング領域のビジョン、ロードマップ、製品について責任を負っています。それらの製品は世界中の何百人ものエンジニアが大規模なプロダクション環境へデリバーすることを可能にしています。Avi氏は、プロセスの自動化、信頼性、生産の保護/品質、開発者の生産性といったテーマに情熱を注いでいます。現在、エンジニア/開発者を主要顧客とみなしてデータ駆動型の意思決定アプローチを使用しながら、Taboola社のリリースエンジニアリング製品をセルフサービスの考え方を持つものに変換することに取り組んでいます。
また、知識の共有はAvi氏の信念のひとつです。自身のソリューションを業界の他の企業と共有するだけでなく、アイディアやベストプラクティスを積極的に交換しています。

【セミナータイトル】

QAからリリースエンジニアリングへの進化 R&D急成長の礎としてのCI/CD
The evolution from QA to Release engineering and CI/CD as the anchor for R&D hyper growth

【講演概要】
過去10年間、Taboola社は急成長を続けています。この成長の1つの側面は、非常に競争の激しい環境におけるクライアント、パートナー、およびビジネスの増大です。2つ目の側面は、システム運用と開発に関わるコードとエンジニアのorg/ops(組織からOps)に至る継続的な成長です。
本講演では、どのように当社のエンジニアが「独立していない集中化された他の機能と共にソフトウェアをビルド/テスト/展開する状況」から「個々のエンジニアが自身のコードのリリースとモニタリングに専念する状況」まで到達したか、その転換プロセスについて段階的にご説明します。
この種の変革で成功するための鍵となる技術的・文化的な要素、およびさらに前進するために今後達成しなければならない事柄についても触れたいと思います。また、当社が自身に設定した原則と戦略をご紹介します。約100台のJenkinsマシンで構成されるエコシステムを主な推進力として使用し、他の多くのシステムやALMサービス(Git、Jira、K8s、Seleniumなど)と相互作用しつつ、ビルドとCIパイプラインの合理化をどのように成功に導いたかについてお話しします。

【ENABLEMENT】開発活動を改善し、最適化するための概念や取り組みをメンバーで共有することが、もっとも伝えたいメッセージ
【レポート】
2007年にスタートアップしたTaboola社。現在、革新的なソリューションを展開し、14億以上の人が毎月サービスを利用するレコメンデーション広告プラットフォーム提供企業へと急成長しました。躍進の背景には「ソフトウェア開発チームの生産性を極限まで高める」という明確なミッションがあります。Avi氏の講演では、従来のQA文化からDevTestOpsへの脱却、さらにはリリースエンジニアリング組織へと変化していく過程が語られます。QAチームと開発者が明確に分離していた頃は、本番へのリリース遅延やバグなどのビジネスへ影響を及ぼす問題、またQAチームと開発者の非効率なコミュニケーションがありました。そこでAvi氏は、自身の持っているビジョンを共有する協力者を得ながら、組織の文化に変革をもたらすために、さまざまな取り組みを開始しました。組織の規模が拡大していく中で、品質に妥協することなく大きな成果をもたらしたのは、CI/CDパイプラインによるリリースフローの自動化でした。

<参加者のコメントを抜粋>
DevOpsへの展開について大変参考になった。課題対策を理解しやすく説明されてイメージが明確になった 。
毎日短納期で対応している開発者に対して、CIの導入を納得してもらうためのノウハウを学べた。とても参考になりました。


Session 2

Daniel Ritchie 氏

Broadridge 社

【経歴】
Daniel氏は、Distinguished Engineerであり、CI/CDの実装やDevOps主導の文化への移行、そしてシステム統合、ワークフロー設計、構成の自動化、オンプレミスとクラウドのパフォーマンス最適化といったその他の取り組みを推進しています。拠点はコロラド州デンバーです。

【セミナータイトル】

Broadridge社におけるDevOpsの進展
DevOps Journey at Broadridge

【講演概要】
2016年、Broadridge Financial Solutionsはデリバリー戦略としてDevOpsの追求を選択しました。
本講演では、Broadridge社が経験したDevOpsの変革についてお話しします。また、アプリケーション開発者、システム管理者、インフラストラクチャ エンジニア、およびテクニカル サービスの担当者を含め、さまざまな機能分野にわたるインテグレーションに焦点を当ててご説明します。

種が育つのに必要な「肥沃な土」「水」「日光」が必要なようにDevOpsにも、育つような最適な環境を用意してあげることが必要である
【レポート】
Broadridge社は、国際的なフィンテックリーダーであり、さまざまな技術サービスを金融業界に提供するグローバル企業です。2016年に「DevOps Center of Excellence」組織を立ち上げ、2019年にはその活動と功績によりCloudBees社より「DevOps Automation Excellence」賞が贈られました。Daniel氏は、DevOpsを浸透させるために実施された取組みを紹介します。同社では過去3年間、毎月1回DevOpsについての勉強会(特定の技術テーマに関しては週に一度)を開き、いろいろな立場、役割の人が集まり積極的に話しました。これにより部署を超えてアドバイスを求め、提供することが自然に行われるようになり、同社は「学ぶ組織」へ変わっていきました。Daniel氏は、種が育つのに「肥沃な土」「水」「日光」が必要なように、DevOpsにも最適な環境を用意することが必要だと説きます。同社の技術者の中でJenkinsは、共通言語のようにコミュニケーションできる(みんなが利用する)プラットフォームだったので、「学ぶ組織」という文化と相まってみんながJenkins/DevOpsについて話し、お互いが作ったものを使うようになりました。Jenkinsは技術者がやりたいことを実現するためのベースラインとなっているのです。

<参加者のコメントを抜粋>
開発者の意識を変えるための取り組みが参考になりました。
コミュニケーションの円滑化、先人達の知見を大切に捉える考え方が非常に参考になりました。


Session 3

Jenkins Day

テクマトリックス株式会社/CloudBees 社

【セミナータイトル】

DevOps World | Jenkins World 2019レポートと
最新ソリューションのご紹介

【講演概要】
本講演では、2019年8月にアメリカ サンフランシスコで開催された「DevOps World | Jenkins Word 2019」の概要をご報告します。また、CI/CD, DevOps, DevSecOpsに関連する最新のソリューションをご紹介します。

CI/CD, DevOps, DevSecOpsに関連する最新のソリューションをご紹介
【レポート】
テクマトリックスからは、2019年8月にアメリカ サンフランシスコにて開催された「DevOps World | Jenkins Word 2019」報告と、テクマトリックスが提供するサービスについて紹介しました。CI/CDの導入や改善にまつわる課題とその解決策として「CloudBees Core」/「CloudBees DevOptics」をデモンストレーションを交えて紹介しました。CloudBees社からソリューションアーキテクトのSunil氏は、DevSecOpsにおけるリリースオーケストレーションについてデモを交えて紹介しました。昨今のセキュリティへの取組みが強く求められるソフトウェア開発においてどのように対応していくべきかを熱く語っていただきました。テクマトリックスは、お客様のビジネスに合わせて、テストツールや分析ツールを組み合わせた最適な開発環境を提案いたします。「ソフトウェア品質と開発時間の短縮を両立させる」といったお客様の課題がありましたら、ぜひ、テクマトリックスにご相談ください。

<参加者のコメントを抜粋>
DevOpsのデモは初めて見たのでFreeで使ってみたい。
Jenkinsシステム全体の俯瞰の必要性を感じる良いセッションでした。



Session 4

川口 耕介 氏 (Kohsuke Kawaguchi)

【経歴】
- Sun Microsystems在籍時に仕事の片手間にJenkinsを作り始める
- Oracleによる買収後、CloudBeesへ
- CloudBeesのJenkins専業化に伴いCTOに就任

【セミナータイトル】

GitOps, Jenkins X, CI/CDの未来

【講演概要】
CI/CDプロセスというのは、かつては部署ごとにDevOps技術者が自作するものでした。しかし、Kubernetesやクラウド・ネイティブの台頭によって、そうした取り組みは急速にレガシーになりつつあります。これらプラットフォームの高い抽象化によって、ソフトウェア業界が時間をかけて見つけてきた様々なベスト・プラクティスを統合し、開発者から隠蔽して単純化し、単一のプラクティスに結晶化させる事が可能になったのです。そのプラクティスこそが「GitOps」であり、これを実現するのがJenkins Xです。
本講演では、GitOpsとJenkins Xがクラウド・ネイティブなウェブアプリケーションの開発を如何に簡単で効率のよいものにするかを見ていきます。

大事なことはデベロッパーエクスペリエンス(DX)、GitOps、Jenkins X のようなベストプラクティスを利用すること
【レポート】
どんな組織であってもソフトウェア開発の生産性向上には関心があります。DevOpsの取組みに成功している組織は、その生産性をどんどん向上させ、取組みが進まない組織との差を拡げていきます。生産性の高い組織の特徴は、スループット(デプロイ頻度)とスタビリティ(安定性=品質)の高さです。この2つは相反する指標として捉えられがちですが、両立できることはさまざまな調査結果が示しています。しかし、ビジネス、テクノロジの両面で変化が激しい世界で、これから変革を遂げようとする組織が独自のDevOpsパイプラインを再発明することは理にかなっているでしょうか。GitOpsや継続的デリバリといった成功事例を伴う多くのプラクティスがすでにあります。必要なのは、Kubernetesのような重要かつ複雑なテクノロジに精通していなくても、これらを抽象的に扱うことで技術的メリットを享受しつつ、ベストプラクティスを容易に導入する手段です。Jenkinsの生みの親である川口氏が、クラウドネイティブアプリケーション開発におけるJenkins X の利点に加え、将来のCI/CD像として研究が進んでいる機会学習を用いたDevOpsの取組みを紹介します。

<参加者のコメントを抜粋>
JenkinsXのコンセプトが理解できた。大規模なソフト開発が必ず開発コストがかかるわけではないことは新たな発見でした。
最新の技術動向が知れてよかったです。できるだけそうゆう技術を社内で取り入れられると良いと思いました。


<<開催概要>>

 

会期:2019年 10月11日(金)| 会場:ベルサール御成門タワー(東京)

名称 Jenkins Day Japan 2019
会期 2019年10月11日(金) 12時40分~18時00分(12時から受付開始)
会場 ベルサール御成門タワー 3F (会場のご案内

〒105-0011 東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー ベルサール御成門タワー3F
(最寄駅:都営三田線「御成門駅」直上)

お申し込み 事前登録制(ご参加の際に、お名刺を一枚ご用意をお願いいたします。)
※同業他社および当社の競合企業にあたる企業の方のお申し込みは、ご遠慮いただく場合がございます。
※セミナーの内容は変更になる場合があります。ご了承をお願いいたします。
参加費 無料
定員 300名
主催 テクマトリックス株式会社
来場対象 ・Jenkinsをこれから利用、または利用し始めの方
・継続的インテグレーション/継続的デリバリーの導入に取り組んでいる方
・ソフトウェア開発の効率化をお考えの方
お問い合わせ テクマトリックス株式会社 ソフトウェアエンジニアリング事業部
TEL:03-4405-7853

 


<<スケジュール>>

 

会期:2019年 10月11日(金)12:40-18:00

※セミナーの内容、スケジュールは変更になる場合があります。

時間割 セミナータイトル・項目 講師
12:00-12:40 受付開始(12時~)
12:40-12:50 開会・ごあいさつ
12:50-14:00
Session1
QAからリリースエンジニアリングへの進化
R&D急成長の礎としてのCI/CD
※逐次通訳となります。
Avi Levi 氏
Taboola 社
14:00-14:10
休憩(10分)・デモ展示
14:10-15:20
Session2
Broadridge社におけるDevOpsの進展
※逐次通訳となります。
Daniel Ritchie 氏
Broadridge 社
15:20-15:30
休憩(10分)・デモ展示
15:30-16:30
Session3
DevOps World | Jenkins World 2019レポートと最新ソリューションのご紹介
※CloudBees社の講演は逐次通訳となります。
テクマトリックス株式会社
ソフトウェアエンジニアリング事業部
/CloudBees 社
16:30-16:40
休憩(10分)・デモ展示
16:40-17:40
Seesion4
GitOps, Jenkins X, CI/CDの未来 川口 耕介 氏
CloudBees 社
17:40-18:00 全体の質疑応答/アンケート
18:00 閉会

 

セミナーに際しての注意事項

・講演内容の録音・録画は禁止させていただきます。
・講演内容の資料の複製や無断転載は禁止させていただきます。
・運営を妨害する行為、他の参加者様への迷惑行為が見られた場合は、ご退席いただく場合がございます。
・セミナー会場には駐車場がございませんので、公共交通機関をご利用ください。
・天災や交通機関のストライキ等により、止むを得ず開催を中止、もしくは時間の変更を行う場合がございます。
・会場内での貴重品の紛失及び盗難につきまして、弊社では一切の責任を負いかねます。
・各テーブルでの電源の供給は行っておりません。


テクマトリックス株式会社
ソフトウェアエンジニアリング事業部
ソフトウェアエンジニアリング営業部