今日の組織は経営のスピードをますます上げ、高品質のソフトウェアを開発し、顧客に提供するため、DevOpsの採用によって継続的にバリューを提供し、結果として会社にバリューを還元しようと努めています。このような組織では、世界中のあちこちでさまざまなツールを使用する開発チームが働いているため、プロセスを通じてバリューがどのように流れるかを可視化することが重要です。無駄を増やし、バリューがエンドユーザーに流れるのを妨げるボトルネックや障害を洞察するために、 バリューストリーム管理が重要です。
ソフトウェアのバリューストリームにおいて発生する8つのムダは、Defect:欠陥、Over production:過剰生産、Wait time:待ち時間、Non-value processing:付加価値のない処理、Transportation:運搬(承認)、Inventory:在庫(過剰なバックログ)、Motion:動作、そしてEschewed talent:発揮されない才能に分類されます。頭文字を取ってDOWNTIMEと覚えるとよいでしょう。
8つのムダを説明し、CloudBees DevOpticsによるバリューストリーム管理がどのように役立つかを見ていきましょう。
- Defect:もちろん、欠陥はソフトウェアの開発とデリバリーにおける無駄の大きな原因であり、バグはそれぞれにつき手戻りの作業が増えることを意味します。
- 欠陥およびそれらに対処するための修復作業を、リアルタイムにバリューストリームに全体わたって簡単に視覚的に追跡できます。バリューストリームの任意の時点で発見された新しい欠陥がすぐに見えるようになります。
- Overproduction:ソフトウェアにおける過剰生産とは、ユーザーが望んでいない、または必要としていないものを構築することです。
- プロダクトマネージャーや経営幹部は、任意の時点、あるいは一定期間のバリューストリームを流れるすべての作業を見ることができ、過剰な機能を確実に回避することができます。
- Wait time: ソフトウェアバリューストリームの待ち時間の無駄には多くの原因があります。よくあるのは、チームやプロセス間の手動による受け渡し、またはビルド、デプロイ、テスト用のリソースが利用可能になるまでの待ち時間などです。
- さまざまなチームやJenkinsジョブ間の手動によるやり取りが明白になります。また、Run Insights機能によって、CDプラットフォーム内の基盤となるリソースが利用できないことによる待ち時間や無駄についての洞察が得られます。
- Non-value add processing:ソフトウェアにおける付加価値のない処理の無駄として、失敗する可能性が最も高いシナリオを最初に配置していないテストシーケンス、または開発チームの生産性を低下させる不要な非効率的プロセスなどが挙げられます。
- エンドツーエンドのバリューストリームをリアルタイムで可視化し、DevOpsメトリクスによって提供される洞察と組み合わせることで、付加価値のない処理によって影響を受ける問題領域を簡単に特定できます。
- Transportation:ソフトウェアの輸送に伴う無駄には、手動の承認、あまりにレベルが多すぎる合理化されていない承認プロセスなどがあります。
- CloudBees DevOpticsでは、ゲートごとに作業が行き詰まっている場所を簡単に確認でき、バリューの流出を防ぎます。これは、多層の手動承認プロセスによって作業が次のゲートに移動するのがブロックされている場合などがあります。
- Inventory:在庫の無駄は、フィーチャーや重要ではない修正のバックログが溜まりすぎて、処理しきれないことを意味します。まだ本番環境にデリバリーされていないコードも同様です。作業が部分的に完了した状態が長いほど、それが他の作業に影響を及ぼし、ユーザーにとって役に立たなくなるリスクが高くなります。
- CloudBees DevOpticsを使用すると、作業の一部が本番環境または特定のゲートにデリバリーされないままどれだけの期間残っているかをバリューストリーム全体にわたって確認および追跡できます。
- Motion:動きの無駄は、不必要な人間の動きを意味します。これはソフトウェアの開発とデリバリーにはあまり関係がありませんが、作業のオーナーシップ(つまりだれがどの作業を所有しているのか)を短期間で繰り返し変更することによる無駄をこの言葉で表すこともできます。
- CloudBees DevOpticsは、作業項目とチケットおよびそれらのオーナーシップを明らかにし、オーナージップの動きによって発生する無駄を追跡するのに役立ちます。
- Eschewed talent:ソフトウェアにおける才能の無駄には、開発チームの生産性に影響を与える可能性のある環境要因または人的要因など、さまざまな形があります。または使いにくいツールを使用していることなどもこれに含まれるでしょう。あるいは、タスクの切り替えが多すぎることによって生じる無駄。あるいは、チームにとって分かりにくいメトリクスや、バリューストリーム最適化の目標に反する振る舞いを促したりするメトリクスを使用することによって生じる無駄。そしてもちろん、開発者の創造性を妨げるプロセスや方法論はすべて、このカテゴリの無駄を発生させます。
- 組織のパフォーマンスの主要な主要指標であるCDメトリクスをチームに提供することで、適切な対象に改善努力を集中し、才能の無駄遣いを積極的に回避します。
CloudBees CoreおよびCloudBees DevOpticsからなるCloudBeesスイートは、バリューストリーム管理を容易にします。このソリューションは、継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI / CD)自動化エンジンに加えて、多様なソフトウェアポートフォリオをサポートする柔軟性と、成長する組織に必要な統一されたガバナンスを提供します。JenkinsをベースとしたCloudBees Coreは、Jenkinsを拡張し、ベストプラクティス、迅速なオンボーディング、セキュリティ、およびコンプライアンスを組み込んだ機能を提供します。CloudBees Coreは、集中管理された共通CI / CDサービスであるいっぽう、エンジニアリングチームにセルフサービス型のエクスペリエンスを提供します。
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その他のリソース
- DevOps metrics について
- ソフトウェアデリバリーのパフォーマンスを上げる方法
- CloudBees DevOptics の動画を見る
(この記事は、CloudBees社 Blog 「Muda Be Gone! Value Stream Management Reduces DevOps Waste」2019年1月7日Michael Baldani 投稿の翻訳記事です。)