11月9日 ベルサール半蔵門にて、Jenkins Day Japan 2017 を開催いたしました。
多くのお客様にご来場いただきました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。
講演資料は以下よりでご案内しております。ぜひ御覧ください。
Session 1 「組織横断的な環境でのソフトウェア開発を加速させる、段階的なCI」
BMW Car IT GmbH SW Project Leader Robert Martin氏
車載ソフトウェアの開発プロジェクトでの、大規模CIシステムの活用事例です。
Robert Martin氏より、BMW社で実際に行われている多段階CIシステム(マルチステージCIシステム)についてお話しいただきました。
アジェンダ:
- 大規模プロジェクトの環境と組織構造
- なぜ多段階CIシステムが必要となったのか
- 多段階CIシステムの基本原則 – その1
- 夜間ビルドと継続的な統合の違い
- 多段階CIシステムの基本原則 – その2
- 多段階CIシステムで得られた効果
- 運用のコツ
通常ではあまり目にすることのできない自動車開発でのCIの事例で、質疑応答の時間でも多くの関心を集めていました。
Session 2 「SWEET TIMES IN JENKINS」
Robert Bosch GmbH Software Architect Harald Gottlicher 氏
Bosch社では様々な種類の機器を生産しています。取り扱うソフトウェアも機器ごとに異なり、レガシーなものからWebのようなテクノロジーを利用するものまで多岐にわたっています。
そのような環境でも、Jenkinsが広く活用されており、Harald 氏のセッションでは、様々な状況に対して、Jenkinsの設定をどのように行うとよいのか、逆にそれによるデメリットは何か?をチョコレート工場に例えながら紹介していただきました。
フリースタイルジョブとパイプラインの組み合わせや、色々なプラグインと作成するジョブの組み合わせで生じるメリット・デメリットなど、Harald氏の豊富な経験から貴重なアドバイスを聞くことができました。
Session 3 「テストのフィードバックサイクルを早めて、変更に強いソフトウェア開発を実現」
テクマトリックス株式会社 野中亮
テクマトリックスからは、継続的インテグレーションにおけるプラクティスについてお話いたしました。
デモは動画は、当ブログにて公開しております。
デモ動画⇒Blue OceanとPipelineを使った継続的インテグレーションのご紹介
Session 4 「Jenkinsの生みの親、川口耕介氏が語る」
CloudBees, Inc. Chief Technology Officer 川口耕介 氏
最後のセッションは、Jenkinsの生みの親、CloudBees社 CTO 川口氏より、Jenkinsのこれまでの歩みとこれからの方向性についてお話しいただきました。
また、なぜJenkinsなどのCI/CDを始めとした技術がこれほどまでに取り沙汰されているのかを、ソフトウェアビジネスの観点から語っていただきました。
日本のものづくりの素晴しさを讃えながらも、ソフトウェア産業に対する危機意識の低さを危惧しておられました。
日本の産業への思いと愛情が含まれた熱いセッションとなりました。
大盛況で終えることのできた Jenkins Day Japan 2017 でした。
テクマトリックスでは、今後もこのようなイベントを開催して行く予定です。
今回ご参加いただいた方も、今回は都合が合わなかった方も、機会がございましたら是非ご参加ください!
イベントの詳細⇒Jenkins Day Japan-2017年11月9日