CloudBees CIのワークスペースキャッシュでCIを加速する


著者: Samantha Frost

いち早く顧客にリーチし、競争で優位を獲得するには、ソフトウェアデリバリープロセスのスピードアップが不可欠です。しかし、このプロセスの中のボトルネックを特定することが困難な場合もあります。まず、ビルドおよびテストフェーズを精査するところから始めてみましょう。たとえば、CIジョブの実行に時間がかかっている場合、開発者へのフィードバックループが遅れ、リリースの遅延や、一時的エージェントの実行にかかるコストの増加につながる可能性もあります。Jenkins®またはCloudBees Continuous Integration (CloudBees CI)のユーザーであれば、CIプロセスの迅速化と効率性の最適化に役立つソリューションがあります。CloudBees CIの新機能であるワークスペースキャッシュを導入してください。ワークスペースキャッシュは、以前のビルドの成果物をキャッシュして再利用することで、CIジョブをスピードアップします。この機能はビルド時間を何分、ときには何時間も削減できる場合もあり、CI/CDパイプラインを大幅に最適化します。

より迅速なCIジョブの鍵

継続的インテグレーションでコンテナー技術が利用されるようになり、一時的なビルド環境が標準になりました。 これは柔軟性と隔離性を実現するいっぽうで、ビルドのたびに依存モジュールやその他のファイルをダウンロードしなければならないことも意味しています。CloudBees CIのワークスペースキャッシュ機能は、以前のビルドの成果物をキャッシュして再利用することでCIジョブをスピードアップします。たとえば、プロジェクトが多数の依存モジュールを使用している場合(機能に依存しないので、Maven、gradle、npm、その他任意のビルドツールを使用できます)、初回のビルド後にキャッシュが保存され、後続のビルドで再利用されます。キャッシュの再利用により、毎回の実行で再度ダウンロードする必要がなくなり、CIジョブの高速化が期待できます。

また、ワークスペースキャッシュ機能は、キャッシュの利用に関して柔軟なオプションを提供します。ビルドはメインブランチのキャッシュデータを利用することも、同一ブランチの以前のビルドのキャッシュを利用することも、両方を組み合わせることもできます。このような柔軟性があるため、プロジェクト固有のニーズに応じた最適化が可能になり、全社レベルでCIを加速します。

ワークスペースキャッシュ機能は、遅いビルドに悩まされる開発者にも企業レベルのクライアントにも役立ちます。ビルドのたびにスクラッチからワークスペースを構築するのにかかる時間を省くことでフィードバックループを短縮し、リリースの遅延を防ぎ、一時的なエージェントが必要以上に長く実行されるためにかかるコストを削減します。

ビルドを最適化するCloudBees CIのワークスペースキャッシュ機能

CloudBees CIは、CIを最適化するさまざまな機能をリリースしつづけており、ワークスペースキャッシュはまた1つの大きな改善です。依存モジュールが多いせいでビルドが遅いことが問題になっているなら、CloudBees CIのワークスペースキャッシュは、探し求めていた答えになるかもしれません。ワークスペースキャッシュプラグインはCloudBees Assurance Program (CAP)に含まれており、顧客はCloudBeesから直接サポートを受けながら、ビルド時間の短縮と開発サイクルの加速化によって、より効率的なCIパイプラインの実現を期待できます。

参考リソース

(この記事は、CloudBees社 Blog 「Accelerate CI with CloudBees CI Workspace Caching」2023年9月14日の翻訳です。)